冬のトラブルについて色々考えてみる
当社の40年の歴史で運送会社従業員、運転手、役員として30回の冬を過ごした。そんな中で思い出す、繰り返される冬のトラブルを箇条書きで、その対処/対処方法をカッコ内で書いてみようと思う。まあよくあるわねって当たり前のことや、へーそんなことあるんだとか稀なことを思いついた順に書いてみよう。何かの役に立つ?かもしれない。
・凍結した上り坂で乗務員さんの携帯から電話があり「ブレーキペダルから足を離すとトラックが滑り下がってしまうから助けて」と言われた。
(一時間くらいの距離なので現場に駆けつけて私が代わりにペダルを踏みそのすきに乗務員さんがタイヤチェーンを巻いた)
・大雪の中走行するトラックへの着雪が酷くてグリルに雪がこびりつきラジエーターが塞がれ水温系が上がり続ける。
(定期的に停車して雪を落としてもらう)
・ワイパーに雪が塊のように張り付きフロントガラスをかかない。
(ウィンター/スノーブレードに事前に換える、必ずウォッシャー液は濃い目にする)
・ドアが凍り付いて開かない。
(ドアノブやキーホールへお湯をかける。無ければ自販機でホット飲料を買い、かける)
・2021年暮れ~2022年1月いっぱい事務所のエアコンが壊れる。
(厚着をする)
・寒い朝のバッテリーあがり。
(シーズンインまでに弱ってることをどうかどうか言って下さい)
・跳ね上げ式テールゲートが冷たい雨により凍り付き開かない。
(ウィングを開け荷室に侵入し内側から蹴って下さい)
・駐車中のトラックフロントウィンドウに雪がつもりワイパーが動かない。
(雪を振り払ってからワイパーを動かしてください。でないとワイパー壊れます)
・「大雪過ぎて家から出勤できません」と乗務員さんから電話がくる。
(迎えにいきます)
・「大雪過ぎて仮眠をしていた公園から出勤できません」と乗務員さんから電話がくる。しかも「大雪過ぎて乗用車のドアが開きません」と言われる。
(「近所の民家からスコップを借りてください」と伝える)
・ブラックアイスバーンでスリップによる事故。
(積雪以外にもスリップする路面があることを事前に教育しないとなりません)
・スタッドレスタイヤにしてチェーンのサイズが合わない。
(シーズンイン前に装着後タイヤチェーンを合わせておく)
・タイヤチェーンのチェーンバンドが無い。または合わない)
(やはりシーズンイン前に確認しておく)
・朝の積雪によりタイヤチェーンを巻いても坂道を登れない。
(時間がゆるせば午後雪が解けてから登りましょう。得意先には連絡しときます)
・荷積み/卸し場所が積雪によりフォークリフトの走行ができない。
(要らないパレットを爪にさし、小型車両のタイヤチェーンをフォークリフトに巻いて雪をかきます)
今、思いついただけでもこれだけあります。
私たち運送業界にとっては近年の酷暑もそうですが冬は最悪なシーズンです。
スキーヤー/ボーダーにとっては雪が多いのが望ましい冬かも知れませんが、乗務員さんにはできる限る雪が少ない冬が望ましいものですね。
どうかどうか乗務員さんが無事に安全に帰って来られる雪が少ない冬になりますよう切に願います。
いつも安全運転をありがとうございます。
